第1章 〜2浪時代〜 ➅・・・秋田か。
「・・・峯田!おめでとう!!受かってるぞ!志望校に受かってるぞ!!」
「・・・うぉぉぉーーー!?・・・よっしゃー!」
戸惑って、よっしゃーと言いつつも僕、号泣。
1度も泣き顔を見た事がない親友も、一緒に泣いてくれた。
いや〜泣けるね。
映画みたいなシーンで、自分でもビックリ。
ん?
・・・
・・・
あ!!
ってことは、秋田?
僕、秋田に引っ越すの?
・・・ヤバイ。
東京生まれ、茨城育ちの関東以外で生活したことがない、この僕が?
埼玉を越え、群馬を越え、山形を越えて、
陸の孤島の異名を持つ秋田に引っ越すのか!
親友と感動の瞬間を分かち合うのもつかの間、
男の熱い抱擁から1分もしない内に、
「ちょっ、やっぱ違う大学に行く!秋田は遠いわ笑」
・・・微妙な沈黙の後
僕の人生を変えた親友からの、ありがたい一言。
「・・・他に受かってる大学ないじゃん笑」
・・・そうでした。
僕は自分を追い込むために、先生や親の反対を押し切り、
あえて志望校しか受験しなかったんだ。
ただのバカ。
・・・はい。
秋田に行きます。
もう覚悟を決めて秋田に行きますよ〜。
そんな具合に秋田の国際教養大学への入学を決定した僕。
「自然豊かで空気は美味しいよ!」
「クマもシカもなまはげも何でもいるよ!」
「ネットショッピングで服も買えるじゃん!」
乗り気じゃなかった僕も、色んな友達に励まされ続けたら、
秋田に行けば何か人生のきっかけになるかも!と少し前向きになれた。
「よし!愛しの秋田ちゃん!待ってろよな!」
その時は、まさか本当に秋田が
自分の人生を変える場所になるとは思いもしない
無知な良ちゃんでした。
何で秋田がそんなに重要なのかはみんな知ってるよね?
だって、グレイスと出会う・・・
おっと今日はここまで〜またね!
♡外人Wife,外人Life♡