4章 ~運命の出会い~ ➃サッカー
NY旅行後は何だか前よりもグレイスと親密になった気がし始めた僕。
たぶん僕がグレイスが好きだって気づいたからかもしれない。
そんなある日、大学内でサッカーのトーナメントがあると知った僕。
友達のショーンと参加を即決し、メンバー集めを開始した僕。
細かい事は苦手な僕だから、リーダーはショーンに任せて、
僕はメンバー集めに集中。
最初はもちろんグレイスを誘ってOKの返事をもらったんだ〜
すぐにチームを編成し、早速練習開始♬
ポジションも僕はゴールキーパー、グレイスはディフェンス。
トーナメント開始までの1週間は毎日練習漬け。
でも大好きなグレイスと一緒だから、
もう楽しくてたまらない!
そしていざ第1試合。
グレイスの素晴らしいディフェンスと僕のラッキーセーブで
結果は3−0で快勝
その後も順調に勝ち進めて、運命の4試合目
勝てば準決勝進出、負ければ終了。
スコアは0−0のまま、残り時間2分。
ここで負けるわけにはいかない!頑張れ〜!と声を張る僕。
その直後、味方のミスから相手にボールが渡り、
オフェンスと1対1になった僕。
相手は目前。
思いっきりシュートを打ってくる!
しかしガッチリとボールを掴む僕。
いや〜ラッキー笑
ホッとして、
よ〜し、反撃だ〜!と叫ぼうとした瞬間、異変に気づく。
シュートを外した彼が再びシュート態勢に入ってる。
・・・あれ?
コイツ何でまだ蹴ろうとしてるの?
・・・何を蹴ろうとしてるの?
・・・あっ!しまった!
次の瞬間、彼は僕の手の中にあるボールを僕の手ごと蹴ってきたんだ。
しかし、ラッキーボーイの僕はすかさず反動を最小限にするため身体を回転させた。
手が蹴られたからさすがに痛かったけど、
審判も含めて誰も何が起きたかは気付かなかった。
たった1人を除いては、ね。
そう、僕が惚れているグレイス。
グレイスは相手が僕の手を蹴った所をたまたま見てて
彼にスゴイ勢いで詰め寄ったんだ。
最初はとぼけていた彼も、グレイスのものすごい剣幕に圧倒されて
僕の手を故意に蹴ったことを認めて誤ったんだ。
その後、僕が負傷退場をしてすぐに点を取られて負けちゃったけど
僕はすごく嬉しかった。
勝つ事よりもずっと大事な物を見つけられたからね。
グレイスが声を荒げなかったら、誰も気づかなかっただろうなぁ。
本当にグレイスのおかげ。
女の子に守ってもらったのは、生まれて始めての経験。
何だか知らないけどすごい安心したのを覚えてる。
その後、寮にグレイスと2人で歩いて帰った僕たち。
手は繋がなかったけど、2人の距離はぐ〜んと近づいた。
もっとグレイスと一緒にいたいなぁ、
よし!告白しようっと!
♡外人Wife,外人Life♡