4章 ~運命の出会い~ ➁友達から
グレイスと知り合った後も部屋が近くだったから
よく部屋でおしゃべりしてた僕たち。
相変わらず会話はグレイスが9割話してたんだ。
え?僕?
僕は、グレイスに幻滅されたくないから
内容が全部分かってるフリをしながら
「うんうん!なるほどね~」っていう具合に相づちだけしてた笑
相づち以外にもたくさんバカな事をして遊んだっけ
トイレットペーパーで全身包んだりとか
階段からソリ滑りゴッコしたりとか笑
とにかく変な遊びをたくさん思いついた僕たち。
しかも思いついたら、
2人とも実際に行動に移さなくちゃ気が済まない性分
そんな感じで、よく一緒に遊んでたけど
お互い惹かれ合うものはあったものの、
まだ恋愛感情っていう感じではなかった。
2人っきりでデートとかしなかったのが幸いだったのかな?
遊ぶのも他の友達と一緒だったしね。
気まずさなんて微塵もなく
純粋に「仲の良い友だち」って感じで
ドンドン仲良くなっていったんだ。
どっちが先に好きになったか知りたいって?
どっちだと思う?
恐らくグレイスの方が先に僕に恋愛感情を持ったと思うんだ。
モテ自慢じゃないよ!誤解しないように~笑
でも行動を起こしたのは僕が先。
ある事がきっかけで自分の気持ちに気付いた僕。
あれはNYに行った際に見つけた、「あれ」のおかげ・・・。
♡外人Wife,外人Life♡
病院はHospitalじゃない?
今日は久しぶりに
僕たちが付き合い始めたばかりによくあった
勘違い&早とちりを紹介するね〜
僕が「病院に行く」って言うと、
大病院で入院レベルの一大事と捉えていたグレイス。
大慌てで「本当に大丈夫なの?大丈夫なの?」って聞き返されたっけ。
でも日本では結構みんな風邪を引いただけでも
病院に行くよね?
要するにあまり重病じゃなくても病院に行くよね?
だからグレイスの友達が「病院に行く」って言った時も
「そんなに重病なの?お見舞いに行くからね!」
ってスゴイ焦っていたグレイス。
詳しくグレイスに聞いてみると
「病院(Hospital)=大病院で入院」を連想するらしい。
どうやら僕たちが学校で習った
病院っていう英単語、Hospitalは誤解を生むみたい。
じゃあ何て言えばいいの?
日本人が「風邪を引いてちょっと病院に行く」っていう時には
クリニック(Clinic)という英単語を使う方が良いみたい。
そうするともっと小規模な病院のイメージで捉えられるんだって!
だから入院するくらいの重病じゃないかぎり
外国人の友達には「クリニック」と言った方が誤解が少ないよ!
もしも異性の外国人で恋人や好きな人とかがいたら、
あえてHospitalの単語を使って、
看病してもらったり甘えさせてもらうのもアリかもしれないけど笑
ただし僕のアイディアだっていうのは内緒にね笑
♡外人Wife,外人Life♡
4章 ~運命の出会い~ ①Grace
衝撃だった。
すぐに運命の人だって思えた。
運命の人なんて
「いるわけないじゃん!バカバカしい」
って思いながら、
今まで信じてなかったけど、
僕がバカバカしいくらい間違ってた。
ビビっ!と来るって言うのは本当なんだ〜と実感。
彼女の名前は、
グレイス。
「この人とこれからの人生を一緒に過ごすのか~」
って、この先の未来がちょっと見えた。
そう・・・そんな気がする。
・・・何てそんな事は僕には起きなかったよ笑
期待させてごめんね笑
だって良ちゃんはそんなにロマンチックじゃないしさ笑
許してね!
グレイスとの出会い・・・
実はあんまりハッキリと覚えてないんだ笑
グレイスいわく、
グレイスが夏休みから帰ってきた時に
重そうな荷物を寮の入り口から運ぶのを手伝ってあげた時に
初めて会ったって言うんだけどね。
・・・そうだっけ?
僕はある日友達の部屋で遊んでた時に
突然グレイスが部屋に来て話した記憶があるんだけど。
え?この女の子誰?どこから来たの?
あっ、でもめっちゃ可愛い♪・・・けど何か怖い!
って思ったのを覚えてるもん。
僕のグレイスの第一印象は
何かしゃべるのスゴイ早いし、
目がめちゃくちゃデカいし、
男みたいな口調みたいだし、
タンクトップ着て腕の筋肉見せてくるし、
・・・奇想天外。
こんな女の子今まで見た事ないもん。
しかも友達の部屋の隣がグレイスだったから、
よくグレイスが友達の部屋に来ておしゃべりしてたっけ。
おしゃべりって言っても、
超早口のグレイスが9割しゃべって、
僕がうなずいたり効果音を出してたような一方通行の会話だったけどね
「うんうん」うなずいて言ってる内容が
分かったふりばっかりしてた笑
当時はまさかグレイスと結婚して
こんなに幸せになれるなんて思いもしなかったよ。
いや~人生って面白い♪
♡外人Wife,外人Life♡
第3章 〜アメリカ留学〜 ⑥男女共用
アメリカ人のマッチョ友達もたくさん出来て、
Tedのおかげで友達との会話も楽しめ始めた僕。
ほんの1か月前は「帰りたい。」って思うほどに落ち込んでたのに、
もうアメリカ最高!って感じになってた。
でも、まだ1つだけ慣れずに違和感を感じているものがあったんだ。
それは寮のトイレ&シャワーが男女共用だった点。
だって男子トイレと女子トイレの区別なしだよ!?
女子トイレに入ったなんて小学生以来だし、抵抗ありまくりでしょ?
最初の1週間はトイレも満足に出来なかったなぁ笑
女の子がトイレに行く姿を見ると、トイレに行きたくても
出てくるまで我慢してた。
いや〜辛かった。
しかもアメリカのトイレは床とドアの隙間が広いから、
隣のトイレに入ってる人の靴とか見えちゃうの。
・・・ただの恐怖。
それにシャワーだって薄いカーテン1枚しかないんだから、
下手したら見えちゃうじゃん!とか思ってハラハラドキドキ!
ちょっとラッキーとか思ったこともあるけどさ笑
でもある時、気づいたんだ。
何でわざわざ遠慮してるんだろ?ってね。
もっと自分らしさ全開で行った方が良くない?ってね。
つまり、マッチョな身体を隠す必要ないよね?って笑
恐らくマッチョ化計画が上手く行ってたから、
ちょっと自信過剰になってたんだと思うけど。
でも、それがきっかけでもっと筋トレもはかどり始めた。
上半身裸で鏡の前でひげとかそっちゃったりしたら、
女の子が来て「うわっ!あら〜〜♬」って
ジロジロ見られた後にほめてくれたんだ笑
もう、ね、流れ掴んだよね。
するとあっという間にトイレも楽しめるようになって、
結局留学を終える頃には、
隣のトイレに入ってる人の足下を見て、それが男友達だったら
「Hey, Chris!」とか言って驚かせて遊んでた笑
女の子の足下の時は無言で早めに出てたけどね。
ジェントルマンだからさ笑
今でも留学時代を思い出す時には、
絶対寮の男女共用トイレを思い出さずにはいられないね笑
いや〜楽しかった笑
みんなも男女共用のトイレを使うことがあったら、
まずはマッチョになって楽しんでね笑
♡外人Wife,外人Life♡
第3章 〜アメリカ留学〜 ⑤度肝を抜く
僕をバカにした「力持ちくん」にやり返すための
ある作戦を練った後、
女友達のエミリーにあるお願いをした僕。
実は、女の子っぽいピンクのT-シャツを貸して!ってお願いしたんだ。
めっちゃ爆笑されたけど、理由を説明したら喜んで手伝ってくれるとの事。
それからの2週間はジムがほとんど無人になる
ランチ直後に時間を作って通いつめた僕。
ジムに行ってひたすら夢中で懸垂と腹筋をしまくったんだ。
ランチ直後だから何度か気持ち悪くなったけど、必死に続けた。
全てはやり返すためにね笑
ちょうど2週間経つ頃、前よりもちょっとTシャツがキツくなってる事に気づいた。
よし!後はあの「力持ちくん」 がジムに来る時間に合わせて作戦決行だ!
そしていよいよ、作戦決行の日。
同じ寮に住んでるエミリーにT-シャツを借りて、
「面白そうだからついていく!」って聞かないエミリーと一緒にジムへ。
「やってやるぜ!」と気合入れたのはいいけど、
ジムのドアを通ると急に緊張してきた。
めったに恥ずかしいって思わない僕だけど、
この時はすっごい恥ずかしかった。
思い出しただけで、手汗かくもん笑
覚悟を決めた僕は、
「力持ちくん」が懸垂の場所に行くまで、
ストレッチをしながら待つ。
あっ!やっと懸垂するぞ!
彼が懸垂する姿を見ると猛ダッシュで
ピンクのT-シャツに着替えて彼の下へ~
力持ちくんは
懸垂を数回して満足気に後ろを振り向くと
奇妙な光景が彼の視界の入る。
そう、ピチピチのピンクのT-シャツを着た僕の姿ね。
すぐに何か言おうとした彼を遮り、僕は
「I'am a female NINJA~」って叫んでやった。
すかさず懸垂を初め、完璧な懸垂のフォームを見せつけた。
後ろも向けずに黙々と20回連続で懸垂をして
「20回!」と雄たけび。
普通にシカトされてどっか行ってたらどうしよう?と
ドキドキしながらも、やり遂げてから後ろを振り向くと
力持ちくんの他にも数人のマッチョが集まってた。
スッゲー怖い顔で近寄る力持ちくん。
遠くでエミリーが珍しく心配そうな顔してるのが見えた。
ここでビビっちゃダメだ!
負けるな!
「言っただろ?僕は女忍者だ!」
ってもうひと押し。
・・・ぷぷぷっ!
あ~はっは!
「ウソだろ!お前マジかよ!?」
って聞こえた。
すかさず
「日本からやってきた良介だ!Rioって呼んでくれ!」って言い放った僕。
完全に度肝を抜かれた様子のジェフは、
この前の無礼を謝ってくれて、彼の友達をたくさん紹介してくれたんだ。
一気にジムで知名度があがったよ。
でも、彼や他の多くのマッチョと友達になれて良かった半面、
ジムで「よっ!ニンジャ!」って声かけられるようになったのはちょっと・・・
まぁ仲良くなれたし良しとしよう笑
エミリーにもよかったわね~!って喜んでもらえて、
爆笑しながら、寮へ帰った僕たち。
すぐにT-シャツを洗濯して返し、自分の部屋へ。
・・・ふぅ~。
緊張したし恥ずかしかったなぁ笑
でも、確信した。
僕はアメリカでやっていけるってね笑
危機的状況に陥っても、まずは落ち着いて
自分が使える物は何か?って問いかけられる習慣が身についた。
そして何よりも
自分の頭を使えばどんな状況や困難も打破出来るって分かって、
すごい自信になった。
ちょっとバカに見えるかもしれないけどさ笑
♡外人Wife,外人Life♡
第3章 〜アメリカ留学〜 ④波乱なジムデビュー
「人目を気にせずに、ゆっくりしゃべる事だけ」を意識して
会話するようにしたら、アメリカ人との会話も怖くなくなって
楽しめてきた僕。
そう!立ち直りは早いんですよ、僕。笑
元気になってきたら、今度はいよいよ待ちに待ったデビュー。
良ちゃんといえば、やっぱりマッチョだからさ。
そう、ジムデビュー!
夢にまで見た本場アメリカのジム!
マッチョや美女ばっかりのジムで鍛えて一目置かれてやるぜ〜!
と意気揚々とジムに乗り込んだ僕。
もう、ね。
超広い。
マシーンも超たくさんあるし、窓もピカピカ、
しかも、あのお姉さん超美人。
日本の高級スポーツジムって感じの雰囲気(しかも無料で使い放題)
よっしゃー!華麗なるジムデビューだ!
まずは、アメリカ人に見せびらかせるために
自慢の懸垂(20回)で度肝を抜こうっと!
・・・すると、
「Hey, you little girl get out of my way!」
え~~~!!!??
って超デカイマッチョにどけよ!チビ!って言われた〜!
しかも女の子呼ばわりしたし(細いから)・・・
そりゃあ、細身だから
「もやし」とか「マッチ棒」って呼ばれた事もあるけどさ~
女の子はないだろ~!
ここだけの話、
スッゲー頭に来たから、ぶっ飛ばしてやろうかと思った。
・・・でも、たぶん僕の2倍以上は体重あるから、やめる事に笑
病院送りにされちゃあ困っちゃうもんね笑
でも、「やられたら度肝を抜いてやり返す」がモットーの僕。
絶対にやり返す事を誓った。
圧倒的なマッチョを認めさせてやるんだから~ってね。
そうと決まれば他の人の邪魔にならないように、
ちょっとジムの隅に移動して作戦会議(自分1人で)
会議の議題は
「どうやればあのマッチョの度肝を抜けるか?」
そこでジムの隅っこからさっきのマッチョをよ~く観察。
すると、ある事に気付いた僕。
あれ?アイツ本当にマッチョかな?
確かにデカいけど、よく見るとお腹とかスゴイ出てる。
腕と胸だけデカいけど、マッチョっていうよりは
どっちかっていうと「力持ちくん」ってタイプ。
なるほどなるほど。
戦略が浮かんできたぞ。
あの力持ちくんに何て言われたっけ?
そうだ!女の子呼ばわりされたんだった。
じゃあそれを利用して度肝を抜いてやろ~っと!
作戦は決定。
後は、その作戦を実行するために少し鍛えないと!
作戦決行は2週間後にしよう!
待ってろよ~!
力持ちくんとは距離を置いて自分なりの筋トレを始めた僕。
熊みたいにデカい男たちで溢れてるベンチプレスの周りではなく、
ヨガボールで筋トレしてる美女たちのそばでね笑
やっぱ美女の周りの方が筋トレもはかどるしさ笑
そこでたまたま見つけた女友達にある相談をした僕・・・
♡外人Wife,外人Life♡
お待たせしました〜!
グレイスと僕の事をYoutubeでも見てくれてる人は知ってると思うけど、
「Youtube?見ないよ〜」って人のためにお知らせで〜す!
「知ってるよ〜!」って人は筋トレして時間を有効活用してね笑
お知らせ?
え?なになに?
そう!僕の自慢の妻のグレイスが漫画(コミック)を書いたんだ!
しかも、もう4冊目!
今までは全部白黒の漫画だったんだけど、
今回は待望のカラー。
それも自費出版で。
出版の資金をKickstarterっていうクラウドファンディングで調達してるんだけど、
まだ半分以上の日数を残して、すでに予定の約900%の資金を調達出来てるんだ〜!
スゴイよね〜?
いやー、本当にみんなありがとう!
それじゃあ、また!
・・・あれ?何て言おうとしたか忘れちゃった笑
あっ、そうそう。
もし、みんなの中で英語でグレイスの漫画を読んでやる!
っていう挑戦者がいたら
是非グレイスの本を買って読んでみてね!
アメリカンジョークも学べるし、表現も勉強になるよ〜
PDFなら5ドル、日本語翻訳付きで10ドル。
興味があったら是非グレイスの本を読んでね〜!
ちなみにKickstarterのリンクはこれね。
https://www.kickstarter.com/projects/texanintokyo/my-life-in-japan-the-comic-book
それじゃあ、今度こそまたね!!
♡外人Wife,外人Life♡