6章 ~婚約~ ③プロポーズ大作戦
グレイスへのプロポーズは
12月の記念日にディズニーランドはシンデレラ城の前で
プロポーズしよう!サプライズにしよう!と決めた僕。
その日から女友達にいろいろと女の子が考える
「サプライズでロマンチックな演出」とは何かを聞きまくった僕。
ラッキーな事に僕が通っていた大学、AIUは海外からの留学生が多い。
だから色んな国の女の子から情報を集められたんだ。
素敵なプロポーズをされたいのはどこの国の女の子でもみんな一緒だもんね。
「駅前で突然、友達大勢がダンスし始めて急にプロポーズ」
とか
「2人の思い出の場所にいくつかのヒントを隠して、指輪を探してもらう」
とか
「ドラマみたいにシャンパンの中に指輪を入れてウェイトレスさんに運んできてもらう」
などなど。
いや~やっぱり色々出てくるね~
一生に一度の思い出だし、当然か!と納得する僕。
でも、もちろん上記のようなプロポーズは理想的だけど、
筋肉だけが取り柄の貧乏な大学生の自分でも出来る範囲の
プロポーズを計画しなくちゃいけない。
だって何十人もの友達をディズニーまで連れていけないじゃん。
チケットも高いし・・・。
現実は厳しいなぁ。
やっぱりサプライズなんかやめて、普通にプロポーズしようかなぁと
諦めかけながら、聞き込みで集めた情報のメモを見つめていた僕。
・・・ぼんやりと眺めていると、ある共通点に気づいた。
全く予想していない時や場所でプロポーズ
すればサプライズになって120%成功するんだと。
期待させないように誘導して、
思い出の場所で、心のこもった言葉で伝えればオッケーじゃね?と。
そうと決まれば、まずはグレイスを誘導しなくちゃ!
記念日にディズニーランドに誘ったら、感の良いグレイスなら、
それだけで何かある!って気づかれて、無意識に期待されちゃう。
じゃあ何て言ったら全く期待させずにディズニーに連れていけるかなぁ・・・。
・・・あっ!思いついた!
これなら感の良いグレイスでも、その日にプロポーズされるなんて
全く予想つかないハズ!へっへっへ~
この頃の良ちゃんは、気づいていなかったんだ。
プロポーズされる側の女の子の繊細な気持ちを。
・・・記念日にはディズニーランドで嵐、
いやテキサスのハリケーンが待っているとも知らずに・・・。
♡外人Wife,外人Life♡